第二の故郷「飯山」で
私は、神奈川県の生まれですが、父親が木島平村でペンションを営むようになり、長野県に移り住みました。その後、東京で3年半過ごしたのですが、2年前のゴールデンウイークに帰省した際、田んぼや自然の美しさに急激に里心がついて、第二の故郷の長野に帰ってくることを決意しました。
帰ってきてからの生活を考えたときの1つの選択肢が、自分のお店を持つことでした。この店舗の所有者さんやさまざまな方と出会い、支援を受けることで開業を決意し、実現することができました。
「なんで飯山なのか」とよく聞かれます。両親の近くで働きたかったこともあって飯山を選びましたが、実際に住んでみて、飯山は非常に魅力的です。人や空気がよく、意外と田舎過ぎず、新幹線の駅があるのでどこでも行けるし、可能性がある土地だと思っています。また、ジビエなどの食材もたくさんあり、何を使ってもおいしいので、料理人としても魅力的な土地です。地元の方がジビエなどの貴重な食材を持ってきてくれることもあります。今後、狩りに同行することもあるかもしれません。
お客さまに喜んでもらうために
幼いころから包丁や火を使わせてもらえる環境で育ち、身近な人が喜んでくれる一番の手段が料理でした。両親の誕生日に料理を作ったりして喜んでもらったことが料理人となったきっかけです。誕生日プレゼントは料理の道具や本が多かったですね。
店を始めて「このお店ができてよかった」「美味しかった」「また来るね」と言って喜んで帰っていただいた時がうれしいです。お客さまに喜んでもらうことが私の原動力となっています。
「ワレもこウ」に込めた思い、目指す姿
「ワレもこウ」という店名は、「われもこうありたい」という意味を花の名前になぞらえて決めました。花ことばは「変化」です。
「こうありたい」の「こう」とは、常に目指しているものに追いつくことはできないけれど、目指し続けていく姿だと捉えています。料理には終わりがありません。食べる人の年齢や食材、時期によってできるものは違ってきますし、色々な工夫もできます。
そのため、当店は決まったメニューがなく、その時々の地元のもの、旬のものを生かした「炭焼き」「鉄板焼き」「おつくり」などのメニューを提供しています。
初心を忘れず、日々の仕事に手を抜かず、いい意味で変わらずにありたいと思っていますが、目玉になるような料理を作るなどの新たな挑戦もしていきたいです。
そして、一人で来ても、誰かと来ても、どんなシチュエーションでも満足していただける店でありたいです。地元の人にとっては、生活の一部となるような店になれればいいなと思っています。
店名 | ワレもこウ |
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所在地 | 〒389-2254 長野県飯山市南町13-5 TEL・FAX:0269-67-8022 |
事業内容 | 和食料理店 |
店舗外観 |