チーズにはこだわっています
チーズは、フランス料理ではメインディッシュの後、デザートの前のワンクッションとして提供することが多いのですが、当店はそれがメインの「チーズバー」。ちょっと刺激的で面白いチーズを、4ヵ月から1年熟成させてから提供しています。
毎日閉店後はチーズに話しかける大切な時間。お酒で洗ったり、温度管理を徹底するなどして自分が美味しいと思うチーズの味を引き出す工夫をし、100%満足したものだけをお客様に提供するのが「ジョー・スタイル(「ジョー」は上條さんの愛称)」です。
(読み込んだ「チーズ図鑑」は仕事上のバイブル)
何よりもお客様との関わりを大切にしています
お店に来てくれた方には100%感動してもらえるよう、お客様と会話しながら好みにより近いものを提案していきます。お客様の人生の様々な場面、たとえば記念日や初めてのフレンチなど、そういった場面に関わるこの仕事に自分の価値を見出しています。
ここで食べて自分との会話があっての「メゾン・ド・ジョー(ジョーの家)」だと思っているので、隠れた目玉商品の自分が全てのテーブルに行って直接お客様と関わることを大切にしています。
一度仕事を離れたことが転機に
修業時代に、一度だけサービスの仕事を辞めたいと思ったことがあります。半年ほど仕事を離れて、別の仕事を探したのですが全く決まらず、知人に相談したところ「当たり前だ。お前の生きる道はそれじゃない。」と言われて。グッと来ました。ずっと戻りたかったんですね。
それから、自分の仕事として一生やっていくのであれば自分の色を出したい、自分の空間と言えるものを作りたいと思い、開業を頭に日々過ごすようになりました。この出来事があったからこそ今の自分があるのだと思います。
松本でチーズバーをやることの可能性
開業する際、周囲の反応は良くなかったですし、正直自分でも不安に思っていました。でも、松本にないものだからこそやってみたいという気持ちと、自分自身で自信のある、どこに出しても恥ずかしくないものを生まれ育った松本で出したいという気持ちから決意しました。
今でも不安はありますが、自分ならやれるという自信と、お客様がリピーターとなって他のお客様を連れてきてくれる、チーズを好きになってくれるお客様が増えていくことに、このお店の可能性を感じています。
お客様の生活のスパイスのような存在でありたい
お客様には、お店に来てチーズのイメージが変わったと驚かれることが多いです。チーズって、なくても良いものだけど知っていたらより楽しくなるものだと思うんです。
チーズは美味しくて当たり前でも、自分が付加価値を伝えることで、お客様に美味しさが届きやすくなる、より美味しくなると感じています。いわば、自分の言葉がスパイスのような。
当店も、刺激的なチーズ、刺激的な会話を通して、新しい発見やドキドキを提供することで、お客様の生活のスパイス、隠し味のような存在でありたいと思っています。
夢は何歳になっても現場に立ち続けること
パッと言えるような夢はまだないのですが、メゾン・ド・ジョーというお店をずっと続けていきたいと思っています。生涯やり続けることで、松本で大事なお店になればいい。80歳になっても元気で現場に立ち続ける生涯サービスマン、そしてお客様を元気づける刺激的な男でいたいというのが今の願いです。
店名 | ラ・メゾン・ド・ジョー |
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所在地 | 〒390-0874 長野県松本市大手3丁目4-22 TEL : 0263-32-1855 FAX : 0263-32-1855 http://ameblo.jp/la-maison-de-jo/ |
経営者 | 上條 晃 |
開業 | 2012年12月 |
事業内容 | チーズバー |
私のバイブル | 「チーズ図鑑」 文芸春秋編 |
店舗外観 |