かゆい所に手が届く型屋でありたい
大切にしていることは、客先の要望に応え、きちんとした製品を作り、納期を守るということです。あとはスピードですね。型というのは鋳物製品ができる全ての始まりの原点のもので、そこで時間をとると後がどんどん遅れていってしまいますので、そこに重点を置くようにしています。
簡単なものばかりやっていれば簡単に他社に仕事を取られてしまいますので、できるだけ難しい仕事にも挑戦していきたいです。挑戦することで経験にもなりますし、それに関わった作業者たちの自信につながると思うんですよね。その自信っていうのは会社全体の強み、武器になると思いますので。
大切にしているイズムがあります
シミズは創業以来3代目。 先々代が起業した頃は手仕事の時代でしたが、それを先代がいち早く3DのCAD/CAMソフトとマシニングセンターを導入したんです。その時周りには「木型屋さんがそんなものを入れてどうするんだ。」と笑われたそうなんですが、結果、いち早く最新技術を取り入れたことによって、今こうして企業として生き残っているんです。
その先代のイズムというか、最新技術に目を向ける、そしてそれを実際に取り入れて活用していくことの大切さを感じています。
いち早く最新技術に対応
私も、常に最新の技術や情報を手に入れるようにはしていますし、自分が武器になると思ったものにはなるべく投資はしたいと思っています。直近では3Dスキャナー。今までアラームで計測していたことを全部デジタル化できるので、工数削減にかなりつながって、作業者の負担も軽減されると思い導入しました。
3Dプリンターも、将来的に絶対に必要な武器になるので早くその技術に慣れておきたいということで、思い切りました。近い将来もっと技術が発達して値段も下がってくると思いますが、その時にはライバル会社も導入するでしょうし、その時にわが社も・・・では遅いと思うんですよね。更なる新技術が出てきたときにいかに早く対応するかが重要だと思います。
経営者として成長中です
私は元々グラフィックデザインの業界にいまして、先代に手伝わないかと言われ当社に入社した時は、将来経営者になるとは夢にも思いませんでした。私、恥ずかしがり屋でとても人見知りだったんですよね。社長になった今も日々勉強中です。 今は主に営業に重点をおいていますが、お客様との会話の中で自分が営業マンとして、また人として成長させていただいているので、お客様との信頼関係を大事にして、これから本物の経営者になっていかなければいけないなと覚悟しています。
(明るい社風の秘訣として)私はいつも誠実な仕事のやりとり、人に対して誠実であることを心がけているので、直接は社員には言いませんが、それを感じとってくれていれば嬉しいですね。
一本の道だけ走っていると一本の道しか見えない
今も趣味の範囲ですがデザインを続けていまして、感性を養う部分では役に立っていると思います。なるべく視野を拡げるためにも続けていけば全く新しいものの見方ができるのではないかと思います。 会社で一つの製品ができた時・納品した時の喜びと、デザインで全く図面がない状態から物ができた時の喜びは共通しているので、それを続けていくことで夢につながっていくと思います。
夢は自社ブランド“センスと技術の融合”
この会社は先代と先々代が作ってきたものなので、私はそのイズムを継承して、そこでいかに私なりのオリジナリティを入れて会社を発展させていけるかだと思います。自身の持っているグラフィックデザインの技術と社員が持っている技術、そして会社で持っている技術、それらを融合したオリジナルの自社ブランド製品ができれば良いなと思っています。
生活の一部になるようなかっこいい製品が作りたいですね。
社名 | 株式会社シミズ |
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所在地 | 〒394-0026 長野県岡谷市塚間町2丁目4番24号 TEL : 0266-23-5100 FAX : 0266-23-1652 http://shimizu-mold.com |
代表者 | 代表取締役社長 清水祐治 |
設立 | 1960年4月 |
事業内容 | 木型・樹脂型・金型製作、3次元CAD/CAM設計・マシニング加工、 3Dプリンター出力 |
工場外観 |