原村に何度も足を運んでもらえるような魅力的なコーヒーを
私がまだ小さい時に両親が原村に移住し、原村で育ちました。もともと原村の環境がすごく好きで、「ここでいずれお店をやりたい」、と大学生の時からずっと思っていました。
この場所でお店をやるにあたり、「わざわざ足を運んでもらえるには、何か売りになるものがないと、そうそう何回も来てもらえない。また来たいと思ってもらえるような場所にしたい」と思い、何か軸になるものを探していました。
そんな中でみつけたのがコーヒーでした。色々な店でコーヒーを飲み歩いている中、たまたまテレビで見かけたお店に飲みに行ってみたら、今まで飲んでいたコーヒーと全然違う感じがしました。そのお店で開催されたセミナーに参加し、「自分で焙煎するお店だったら、原村で続けられるかも知れない」と思い、それから3年間、平日は会社へ行って働いて資金をためながら、その店で土日に本格的に焙煎の修行をしました。
海外に留学したり、東京に住んだりする中で、やはり原村の環境や景色がすごくいいので、いろいろな方に原村を知ってもらいたい、村の方も「そんなにここいい?」という方もいるので、そういう方も店で飲むことで、違う視点で村を見て、「けっこういい場所だな」と思ってもらえたらいいなとの想いも込めて、2020年12月にこのお店をオープンしました。
焙煎へのこだわり
当店では、生豆の時と焙煎したあとの両方で、欠点豆という雑味を出す豆を、手で一粒ずつ取り除いています。修行先では、そこは絶対手を抜くなといわれていますし、実際やるのとやらないのとでは、かなり味が変わってくるので、そこはきちんとやるようにしています。そのため後味がクリアで、胃に重くならないというのが、特徴のひとつです。
また、色々な国の豆を使っていますが、豆にもそれぞれやわらかかったり、硬かったり、特徴があります。そのためどれくらいの焙煎にすると一番風味や味が際立つかが変わってくるので、産地によって煎り分け、その特徴を生かすような焙煎を心がけています。
今、仕入れられる豆は100種類位ありますが、その中から、今、お店では10種類楽しめます。オリジナルのブレンドも2種類ご用意しています。
同じ豆でも、すごく酸味を出すのか、苦くするのかというのは、焙煎で変えられるので、それが面白いところですね。豆の色、香り、一つ一つのシワの具合、時間、温度を見て煎り止めを決めています。季節によっても変わりますし、焙煎を止めるタイミングが数秒でも違うと味が変わってしまうので、集中してやっています。
地域に根差した店で、色々な人が交わる場所に
地域に根差した店ということと、今こういう状況で、地域外の方があまり来られていないのですが、いずれコロナが落ち着いたら、海外の方にも来てもらえるような店にしていきたいと思っています。
いろいろな人・いろいろな価値観・いろいろな文化を持っている人が交わったほうが、単純に楽しいというか、新しいことを知るのは楽しいので、そういう自由な空気を作っていけたら、と思っています。
店舗名 | Rowan Coffee Roasters |
---|---|
所在地 | 〒391-0104 長野県諏訪郡原村払沢4662-1 |
HP | http://rowancoffee.theshop.jp |
事業内容 | 飲食店 |
店舗外観 | |
放送動画 |