非現実的な安らぎの空間
東京で仕事をしていた時は、休日を昼カフェで過ごしたり、お酒も飲めて、スイーツもご飯も食べられて、そんな夜カフェに通っていました。結婚を機に長野に来た時に、古民家カフェやナチュラルテイストのカフェが多く、東京で通っていたような夜カフェがありませんでした。食事のあと、スイーツを食べたり、コーヒー飲んだり、お酒を飲んだりして、その日の疲れをリセットし、明日の仕事の活力にする、そんな夜カフェをやりたいな、との思いから、この店を作りました。
お店は、全体的にお洒落かつ都会的な内装で、街中に根付くスタイリッシュなカフェにしたかったので、男性の方も気楽に入りやすい、グレーを基本とした内装や外装にして、店名もグレーの塗料のカラーナンバーであるこの名前にしました。
カフェの魅力は、非現実的な好きな空間で、おいしいコーヒーを飲んで、おいしいデザートを食べて、まったりと自分の時間を楽しむこと、だと思っています。この店もそういうところを大事にして、来てくれた人には好きなタイミングで好きな人と気軽に立ち寄れて、その日楽しかったねって帰ってもらえる、そんな場所を提供したいです。
一つ一つ出会いとストーリーがある
看板メニューはエスプレッソです。エスプレッソをメインに、ドリンクのアレンジメニューや、旬の果物などを使ったデザート、ランチのホットドッグなどを提供しています。
エスプレッソの豆は2種類です。一つは、旅先の金沢で出会ったロースターの豆、もう一つは、自分が松本のコーヒー屋で働いていた時の豆を、この店用にブレンドで作ってもらっています。金沢は、三年前に親友と旅行に行った時に、すごくおいしいカフェラテ屋さんに出会い、その後カフェラテアートの練習をしていた時、インスタグラムのフォロワーさんから、個人レッスンの誘いがありました。場所を聞いたらその時の金沢のお店だった、そういうご縁と、オーナーの人柄でそこの豆を使わせていただくようになりました。
ほかには、珍しいビールとサイダーを取り扱っています。サイダーは、大町の「サノバスミス」というハードサイダーに私自身がほれ込んで、取り扱わせていただいています。9月頃にはコラボさせていただき、川中島白桃と、地元が九州ということもあって九州のパッションフルーツを使った、甘みと酸味の、オリジナルサイダーを予定しています。
ビールは軽井沢にある「KOKAGE」ビールのピルスナーを使わせてもらっています。長野市内ではこの店でしか飲めません。きっかけは、これも出会いで、キャンプイベントなどで、毎回オーナーさんと顔を合わせていて、私は最初はビールが嫌いだったのですが、その方が作るビールだったら飲めるようになり、そこからクラフトビールにはまったのがご縁です。
お店で提供しているものは、一つ一つ出会いがあってストーリーやこだわりがあり、自分自身が惚れ込んでいるものを提供することは、お客さまにもきちんと伝えることができます。そういったところが、ファンになっていただけているところなのかな、と思っています。
地元の良さを見直し、街を盛り上げたい
長野県の魅力である、自然の豊かさ、食の豊富なところ、それを生かせる店がどんどん増えていけばいいと思い、2店舗目を開きました。地元の食材を使った、たとえばそこではジェラートですが、こんなにおいしいアイスがある、ジェラートがある、という地元の良さを見直してもらえるきっかけを作り、そういうところをどんどん発信していきたいです。
ここ南千歳町には、カテゴリーは飲食にこだわらず、たくさんいい店があります。地元を盛り上げたい、という気持ちが強く、今はコロナ渦でなかなか難しいですが、南千歳公園やセントラルスクエアで、実はこういう店があったんだ、と知ってもらえる、そういうイベントをやりたいと思っています。
また、クラフトビールとハードサイダーのイベントを来年やろうと思って動いています。ワインガーデンはいろいろな場所で何回もやっていますが、ビールはなかなかないので、クラフトビールとかシードルとかサイダーとかにして、もっともっと若い子たちが気軽に来やすいイベントにして、お店の枠にとどまらずに、街創りに生かしていきたいです。
店舗名 | N4.5(エヌヨンテンゴ) |
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所在地 | 〒380-0823 長野県長野市南千歳1-7-7 |
HP | https://www.instagram.com/n4.5_ngn/ |
事業内容 | 飲食店 |
店舗外観 | |
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