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株式会社小椋

小椋 文成代表取締役社長

伊那市でオフィス家具販売や文房具販売店「赤えんぴつ」を経営する株式会社小椋。
株式会社小椋は法人のお客さま向けに会社内の必需品を提供する仕事、「オフィス赤えんぴつ」は個人のお客さま向けに文房具を提供する仕事を行っています。
昭和44年に創業し、平成22年に二代目として事業を引き継いだ小椋社長にお聞かせいただいた事業への想いや夢をご紹介します。

「株式会社小椋」と「オフィス赤えんぴつ」

「株式会社小椋」と「オフィス赤えんぴつ」

社会人にとってもっとも日常を過ごす時間が長い場所が、その方の勤められている会社です。だからオフィス用品の提供は単純に商品の提供だけではなく、その環境を快適に過ごせるようお手伝いさせていただくことが私たちの役割だと考えています。そのために、商品のことを知らずに買うのではなく、商品を見て、実際に試していただいてからご提供をさせていただいています。実際に購入していただいたお客さまから「この商品を選べて良かった」とお話しをいただくことがやりがいに繋がっています。
  「オフィス赤えんぴつ」では、アイテム数約30,000点の文房具を中心にご提供をさせていただいています。文房具というと大型店やコンビニエンスストア、100円ショップなどでお買い求めされるお客さまが多くなっています。必要不可欠な文房具を買うのには適しているかもしれませんが、その人の人生の節目を彩り、大切な時間や思い出をつくるための文房具も中にはあるのではないかと考えています。そのような文房具をお買い求めになる際に、インターネットや大型店で説明もなしに買うよりも、丁寧に説明をさせていただき、その人に合ったものをご提供させていただくということが、当社の一番の役割ではないかと思い、店舗の運営をさせていただいています。

地域から必要とされる会社を目指し

地域から必要とされる会社を目指し

文房具店の数は最盛期に比べると約4分の1程度になっています。上伊那地域に40年以上の歴史がある当社が、この地域だからこそある需要に対しお手伝いをさせていただくことにより、地域の方に喜んでいただくことが大切なことだと思っています。例えば、地元の間伐材をただ木質バイオマスとして消費するのではなく、なにか活用ができないかというご相談をいただき、木製メーカーと連携・企画をし、間伐材を学校やオフィスで使う机や椅子などに加工し提供する活動をしています。実際に、大鹿村役場にカラマツを利用したオフィス家具の導入をさせていただきました。カラマツは年数が増すごとに赤みが出てきます。そのため木の温かさを感じたり、その時その時の楽しみが味わえるのではないかと思っています。これからもこのカラマツの家具を企業の顔となる場所へ導入していただけるよう、地域から必要とされる会社を目指し、成長し続けていきたいと思います。

二代目として引き継いで

二代目として引き継いで

父親である先代の社長も常に新しいことに取り組むという姿勢を持っている方で、ほかの地域の同業の方に比べると、いろいろなことに取り組みをしてきた方でした。私もその部分を大切に引き継ぎ、常に新しいものにトライする気持ちを持ち続けるようにしています。また、働いている社員の皆さまに満足感を得て、良い会社と思っていただけるような会社にしていくように努めています。私自身、小さいころから一生懸命仕事をしている父親の背中を見て、この仕事にあこがれて育ってきたため、父親のあとを継ごうという気持ちが昔からありました。実際、会社を引き継いで具体的に仕事がわかっていく中で、お客さまの困りごとを解決するということにも魅力を感じています。

常に変化を続け、そして新たな挑戦を

常に変化を続け、そして新たな挑戦を

名前を守るということも大切ですが、ただ守るというだけではいつか衰退していく時期がくると思っています。しかし、常に変化し続けることにより、成長し、衰退していく部分を補う活力になるのではないかと思い、挑戦や新しいことへの取り組みを考えています。単に「もの」を提供させていただくということだけではなく、お客さまに応じて情報やサービスなどの付加価値を加えて提供ができるようにしていきたいと思っています。また、文房具を単純に使うだけではなく、工夫することにより地域の方が知らない魅力を伝えていく活動もしています。例えば、店頭でワークショップをさせていただき、キャンドル作製や布テープを使ったバッグを作製するなど、オリジナル商品を作る楽しさを感じてもらうことや、地域のイベントなどに出掛けて盛り上げるような活動もしています。最近では、新たな事業への挑戦として、介護施設へ商品やサービス提供をする事業を開始させていただきました。施設の皆さまへ事務用品の提供だけではなく、リハビリの一環として行われるレクレーションのお手伝いもさせていただいています。

「困った」を「よかった」に変える

「困った」を「よかった」に変える

地域の方から当社があってよかったと言っていただけるような、地域になくてはならない存在である会社を目指し、それに近づけるよう社員一丸となって頑張っていきたいと考えています。より便利に使いやすい商品が常に開発される中、私たちのような販売に携わるものが一工夫し、生活の彩りや人生に楽しさを加える魅力的な商品を届けられるように心掛けています。お客さまからの何気ない「困った」を解決できるよう、取引先やお客さまとの連携を密にし、お客さまに合った商品やサービス提供、アドバイスを提供できる会社になりたいと考えます。

社名 株式会社小椋
所在地 〒380-0928 長野県伊那市西春近2471
TEL:0265-78-2435
FAX:0265-78-9521
http://www.kk-ogura.co.jp/
代表者 小椋 文成
開業 昭和44年4月
事業内容 オフィス用品販売・文房具販売
店舗外観